このシチュについて
リミックス投票日前夜、二十三時。選挙事務所の奥の小部屋。
あなたは、若き女性議員の私設秘書として、明日の段取りを確認している。
彼女のキャッチコピーは「清廉潔白」。スキャンダルひとつない、真っ白な政治家。
表の事務所では、まだボランティアたちが電話をかけている。
段取りの紙を受け取った彼女は、それを机に伏せた。白いジャケットを脱ぎ、ブラウスの襟をゆるめる。
「ずっと白いままでいるの、疲れたの。……明日勝っても負けても、もう戻れないところまで、一度だけ汚れてみたい」
ドア一枚向こうで、誰かが彼女の名前を呼んでいる。
「声、出さないようにするから。……あなたが汚して」