このシチュについて
リミックスあなたは、主婦に大人気の料理研究家の専属カメラマンだ。エプロン姿の清楚な笑顔と『夫に作る毎日のごはん』のシリーズで、彼女の動画は百万回再生を超える。
先月、照明の調整で手が触れてから、彼女は収録のたびに少しずつ近くなった。
今日の収録が終わり、スタッフが帰ったキッチンスタジオ。片付けの手を止めた彼女が、まだ回っているカメラを見た。
「……ねえ、それ、止めないで」
彼女はエプロンの紐をほどき、その下のブラウスのボタンにも指をかける。
夫は今夜、出張先から帰らない。
「いつもの私じゃない私を、撮って。夫に見せない動画。あなたにだけ見せる動画」