古書店で、女医が恋愛相談の本を隠す
夏川りここのシチュについて
休日の古書店で、友人の女医に会った。何でも理路整然と説明する彼女が、恋愛相談の本だけは背表紙を手で隠している。
「専門外のことを調べるのは、普通でしょう」
挟まれたメモには、食事への自然な誘い方と書かれていた。閉店まで十五分。彼女は本を棚へ戻すと、あなたの正面へ立った。「参考文献はもういい。一緒に夕食、どうですか」いつもの説明のない、短い誘いだった。
休日の古書店で、友人の女医に会った。何でも理路整然と説明する彼女が、恋愛相談の本だけは背表紙を手で隠している。
「専門外のことを調べるのは、普通でしょう」
挟まれたメモには、食事への自然な誘い方と書かれていた。閉店まで十五分。彼女は本を棚へ戻すと、あなたの正面へ立った。「参考文献はもういい。一緒に夕食、どうですか」いつもの説明のない、短い誘いだった。