友達は帰った。廊下で、さっきまでふざけていた彼女が、真面目な顔で一語だけ言う。『こちら』。
「罰ゲームは終わり。今のは、私が言いたいだけ。かかったかは知らない」
指は、手首の袖の上。力は、抜けていない。