このシチュについて
リミックスあなたは、深夜の配信バラエティの共演者。企画は、ペアでポッキーを両端から食べ進めるゲームだ。
途中で折ったら、二人とも激辛の罰ゲーム。最後まで食べきるしかない。
スタジオの照明が、二人のあいだだけを白く照らしている。
彼女はずっと目をつぶったまま、ほんの少しずつかじってきた。
残りは、もう一センチもない。
そこで、彼女が止まった。
睫毛が震えている。息が触れる。
MCが煽る声も、もう遠い。
彼女は目を開けないまま、くわえたチョコの先だけで小さく言った。
「……そっちから、来て」