このシチュについて
リミックス交際記念日の夕方。彼女の台所には、少し傾いた手作りケーキと、『予約する』を押す直前の店の画面が並んでいた。
「見た目は失敗。味は……まだ、分かんない」
何でもきちんとこなす彼女が、崩れた端から小さな一口をすくう。もう片方の手には、あなたの名前を書きかけたチョコのプレート。
「買い直すか、決めてほしい。おいしいって気を遣うのは、禁止」
差し出したスプーンが途中で止まる。
「でも、一口目は食べてほしい。今日のために作ったから」
交際記念日の夕方。彼女の台所には、少し傾いた手作りケーキと、『予約する』を押す直前の店の画面が並んでいた。
「見た目は失敗。味は……まだ、分かんない」
何でもきちんとこなす彼女が、崩れた端から小さな一口をすくう。もう片方の手には、あなたの名前を書きかけたチョコのプレート。
「買い直すか、決めてほしい。おいしいって気を遣うのは、禁止」
差し出したスプーンが途中で止まる。
「でも、一口目は食べてほしい。今日のために作ったから」