嵐で止まったロープウェイのゴンドラで、ずぶ濡れの彼女が「中まで温めて」

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このシチュについて

リミックス

山頂駅から下りのロープウェイ。最終便に乗ったのは、あなたと、見知らぬ女性の二人だけだった。

中腹で、ゴンドラが大きく揺れて止まった。窓を叩く雨と風。割れた換気窓から雨が吹き込み、二人ともずぶ濡れになった。

『強風のため運転を見合わせています。しばらくお待ちください』

放送は、それきり途切れた。

向かいの席の彼女が、震えながらあなたの隣へ移ってきた。濡れたシャツが肌に張りついている。

彼女はあなたの手をつかんで、自分のシャツの裾から、中へ引き込んだ。

「冷たいの、ここ……。中まで温めて。頼れるの、あなただけ」

冷えた肌の奥で、心臓が速く打っている。