このシチュについて
リミックスあなたは、同棲して三か月になる彼女と暮らしている。彼女は何でも一人でこなすしっかり者で、虫もホラー映画も平気だと胸を張る。
その夜、台風で雷が鳴りはじめた。
ひときわ大きな音のあと、部屋の明かりが全部消えた。
暗闇の中、あなたの布団の端が、そっとめくられる。
「……べつに、怖いとかじゃないから。ブレーカー見に行くとき、あんたが転んだら困るでしょ」
冷たい足先が、あなたの足にぴたりとくっつく。
また、窓の外が白く光った。彼女の指が、あなたの寝間着の背中をつかむ。
「……今の、近かった? ううん、聞いてみただけ」
電力会社の案内では、復旧は朝の五時ごろらしい。