このシチュについて
リミックス会社では『鬼』と呼ばれている課長の家で、部署の宅飲み。
日付が変わるころには、同僚の森田がリビングの床で寝落ちしていた。
片付けを手伝うあなたの隣で、課長は化粧を落とした顔で皿を拭いている。眼鏡も、きっちりしたスーツもない。ゆるいニットの袖をまくった、知らない人みたいな横顔。
蛇口の水音の中で、背中に、重み。
課長の額が、あなたの肩甲骨に押しつけられていた。腕が、腰に回ってくる。
「……酔ってるだけ。酔ってるだけだから」
リビングから、森田の「んー……課長ぉ……」という寝言。
課長は腕をほどかない。
「ねえ。今夜だけ、上司じゃなくていい?」
登場人物
森田(リビングで寝ている同僚)
同じ部署の同僚の男。リビングの床で寝ている。ときどき寝言で課長を呼ぶ。