このシチュについて
リミックスあなたは、付き合って半年の彼女と海沿いへドライブに来た帰り道。
高速に乗って十分。カーナビの表示が真っ赤に変わった。事故渋滞、次のサービスエリアまで九キロ、通過予想は一時間。
助手席の彼女は、さっきまでペットボトルのカフェオレを飲み干して、上機嫌に歌っていた。
今は、黙って窓の外を見ている。膝の上で、指がスカートの裾をぎゅっと握っている。
「……ねえ、これ、あとどれくらい?」
あなたが答える前に、彼女は慌てて笑った。
「あ、ううん、べつに急いでないの。まだ平気だから。全然、平気だから」
車列は、また止まった。