送りの車で、姐さんの腿が近い

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このシチュについて

後部座席。仕切りは半分下りたまま、運転手は前だけを見ている。姐さんがあなたの腿へ手を置いた。

「家、寄る? それとも、このまま」

黒塗りの窓に街の光が流れる。到着まで十分と、ナビが光った。指は腿の上で止まり、内腿の手前で待っている。口紅は、まだ落ちていない。彼女は答えを急かさない。指だけが、離れていない。仕切りの向こうで、運転手が一度だけ咳をした。その音でも、指は戻らない。