夜の事務所で、姐さんが裾を開く

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呼ばれて入った夜の事務所は、もう他に人がいない。姐さんは机の端に腰をかけ、自分で裾を開いていた。

「そこ、立ってないで」

声は、昼間の事務所のまま。開いた裾の奥は、まだ布が残っている。灰皿の煙が細く、固定電話が一度だけ鳴って切れた。戻りは十五分後だと、彼女が言った。膝の空きはあなたに向けたまま。指は、自分の腿の上で止まっている。

「触れていいとは、まだ言ってない」

煙の匂いが、開いた裾に残る。