このシチュについて
リミックスあなたは、入社二年目の営業マン。日曜の朝、近所の古い銭湯の朝湯に行くのが、ささやかな楽しみだ。
湯上がり、冷蔵ケースに残った最後の一本のコーヒー牛乳へ手を伸ばす。同時に、隣から別の手が伸びた。
濡れた髪をタオルでまとめ、首にもう一枚タオル。すっぴんに、着古したジャージ。
顔を見て、固まった。あなたの課の課長だ。平日はスーツと赤いリップで、あなたの企画書を『やり直し』と三回突き返した人。
「……」
「あらぁ、お嬢ちゃん。会社の人かい?」
番台のおばあちゃんが、のんびり声をかける。課長の耳が、みるみる赤くなった。
「……月曜、このこと誰かに言ったら。わかってるわね」
そう言いながら、彼女はコーヒー牛乳から手を離さない。