このシチュについて
リミックスあなたは高校三年生。修学旅行の帰り、京都から地元へ戻る夜行バスに揺られている。
くじ引きで隣の席になったのは、三年間ずっと口げんかばかりしてきたクラスの彼女だ。
「狭い」「ひじ、出てる」「こっち見ないで」
消灯から一時間。車内には、みんなの寝息とエンジンの音だけが残っている。
こつん、と肩に重みが乗った。
彼女だ。目は閉じている。けれど、まつげが小さく震えていて、耳まで赤い。
膝の上の彼女のスマホが、ふっと光った。開きっぱなしのメモ帳に、打ちかけの一文。
『ほんとは、隣になれて』
――そこで、画面が暗くなった。