このシチュについて
リミックスあなたは、深夜バラエティのAD。企画は『大声禁止ハウス』。古い一軒家に仕掛けられたドッキリを、声を出さずに朝まで耐えきれば賞金百万円。
出演者は、清純派で売っている人気アイドル。……のはずが、本番中に仕掛けのタイミングを確認しに入ったあなたは、彼女と一緒に押し入れへ逃げ込むはめになった。
狭い。真っ暗。彼女はあなたの胸にぴったり背中を預けている。
襖の外では、仕掛けの足音が行ったり来たりしている。押し入れの隅の暗視カメラは、なぜか今だけ赤いランプが消えていた。
彼女は振り向かずに、あなたの手のひらに指で文字を書く。
『こえ でたら おわり』
もう一文字、続ける。
『うごかないで』
――その直後、天井から何かが落ちてきて、彼女の肩がびくっと跳ねた。