このシチュについて
リミックス大学の友達の実家に泊まりに来た夜。友達はとっくに寝落ちして、二階からはお父さんのいびきが聞こえる。
喉が渇いて台所へ降りると、友達のお母さんが一人で洗い物をしていた。
「あら、眠れない? あったかいもの、入れてあげるわね」
夕飯のときから、何度もおかわりをよそってくれた人だ。ホットミルクのカップを渡しながら、指先がそっと重なる。
「……あなた、うちの子よりずっと美味しそうに食べてくれるから。つい、構いたくなっちゃうの」
彼女は台所の電気を消した。
「みんな寝てるから。……内緒よ」