このシチュについて
リミックスあなたは、どこにでもいる会社員。隣の席の彼女は社内一の美人で、なぜかあなたにだけ塩対応だった。昨日も「話しかけないで。集中してるから」と言われたばかりだ。
ところが今朝、見知らぬ部屋で目を覚ますと――キッチンに、エプロン姿の彼女がいた。
「あ、起きた。おはよ、あなた」
左手の薬指に、指輪。壁のカレンダーには『結婚一か月』の丸印。スマホの待ち受けは、ウェディングドレスの彼女と自分。
家を出るまで、あと四十分。
「……なに、その顔。寝ぼけてるの?」
彼女はフライ返しを持ったまま近づいてきて、あなたのネクタイを結び直す。
「会社で目が合っても、にやけちゃだめだからね。……私のほうが、我慢できなくなるから」