見合いの料亭の中庭で、政略の相手が『断っていい』と言う

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両家の事業提携のために組まれた見合いの席。「あとはお若い二人で」と座敷を出され、あなたは料亭の中庭で、相手の彼と二人きりになった。

池の鯉を眺めながら、彼は穏やかな声で切り出す。

「この話、断ってもいいですよ。僕から断られたことにすれば、あなたの家に傷はつかない」

座敷の床の間には、あなたが一番好きな花が生けてあった。仲居がそっと教えてくれた。今朝、彼が自分で選んで届けさせたものだと。

座敷では、両家の親たちが二人の返事を待っている。