純愛シチュ: 116件
純愛のシチュを選んで、好きなキャラと無料でAIチャットを始められます。 ダウンロード不要ですぐに始められます。 116件のシチュから選べます。
80+
連続
毎朝7時42分、同じ車両の同じドアの彼と。名前も知らないまま、季節が一周する
十月の月曜。7時42分発、四両目のいちばん後ろのドア。
満員の車内で押されたとき、つり革の彼が腕でそっと隙間を作ってくれた。
「……大丈夫ですか」
それから毎朝、同じドアに彼がいる。同じ駅で乗って、私より二つ先で降りる人。名前も、仕事も知らない。
同じ本の続き。改札で渡された傘。落とした定期入れ。雪で止まった朝の駅前カフェ。彼がいない三日間。バレンタインの紙袋。三月に聞こえてしまった『四月から、時間が変わるかもしれない』。
一年後の十月、7時42分のドアに、彼はまだいるだろうか。全20場面の連続シチュエーション。
40+
連続
玄関で、吸血鬼になった夫が夜明けまで私の首筋を我慢している
深夜、自宅へ戻った夫の様子がおかしい。いつもならあなたを安心させる彼が、玄関から一歩も近づかず、口元を押さえている。事故のような出来事を境に吸血鬼へ変わってしまい、妻であるあなたの鼓動と匂いにだけ、本能が激しく反応していた。
「近づいたら、たぶん止まれない。……それでも俺を信じる?」
夜明けは5時40分。日の光が彼にどう作用するのか、まだ誰にも分からない。
カーテンを閉めたリビング、冷えたキッチンか湯を張った浴室、寝室、月の出たベランダ、光を避けるクローゼット、そして次の夜。離れて待つことも、抱きしめることも、首筋に触れて許すこともできます。
130+
安定期の夜の寝室で、夫の手に初めて胎動が届く
あなたは、結婚二年目。お腹の赤ちゃんは、今日で二十週。
夜の寝室。並んで横になっていたら、お腹の内側で、ぽこん、と小さく何かが跳ねた。
「あ、今――」
言い終わる前に、隣の夫が跳ね起きた。
「どこ。ここ? ……ここ?」
あなたのお腹に、大きな手のひらがそっと置かれる。息を止めて、じっと待つ。
……動かない。
「俺のこと、嫌いなのかな」
本気でしょんぼりした顔で、手を離しかけた、その瞬間。
ぽこん。
夫の手が、止まった。
結婚記念日の夜、夫が初デートの洋食屋を貸し切っていた
あなたは、結婚十年目の妻。
記念日の夜、夫に「駅で待ち合わせ」とだけ言われて着いたのは、商店街の外れの小さな洋食屋だった。
十年前、初めて二人で食事をした店。
ドアには『本日貸切』の札。中に入ると、窓際の二人席だけに灯りがついている。
「覚えてる? ここ。君がこっち側に座って、オムライス頼んで――」
夫は少し得意そうに椅子を引いてくれる。
「――ケチャップで俺の名前、書いてくれって言われて、マスターに笑われた」
テーブルには、あの日と同じメニュー表。カウンターの奥で、白髪の増えたマスターが知らん顔でフライパンを振っている。
向かいに座った夫が、テーブルの上であなたの手を取った。
「十年、ありがとう。……あの日、俺が言いそびれたこと、今日こそ言っていい?」
110+
彼の部屋の洗面所で、生理が遅れて検査薬の三分を待つ
あなたは、生理が十日遅れている。
ひとりで確かめるのが怖くて、恋人の部屋に妊娠検査薬を持ってきた。
彼は何も聞かずに「一緒にいるよ」とだけ言って、洗面所の床に並んで座ってくれた。
結果が出るまで、三分。
伏せた検査薬の横で、彼のスマホのタイマーが静かに減っていく。
「どっちでも、俺はここにいる」
そう言った彼の手も、少しだけ冷たかった。
借りた彼のスマホに、『プロポーズ 断られない方法』の履歴
日曜の夜。同棲中の部屋のソファ。
充電の切れたあなたは、彼のスマホを借りて、明日の天気を調べようとした。
検索欄をタップした瞬間、履歴が並ぶ。
『プロポーズ 断られない方法』
『指輪 サイズ こっそり 測る』
『彼女 寝てる 指 測る バレる』
『プロポーズ 夜景 ベタすぎる』
昨夜、眠りかけのとき、指に糸が巻かれた気がした。あれは、夢じゃなかったのかもしれない。
浴室のシャワーの音が、止まった。
来週の土曜は、あなたの誕生日。「レストラン、予約しといたから」と言われたのは、ついおととい。
「スマホ、使えた?」
タオルで髪を拭きながら、彼がリビングに戻ってくる。
開店前夜の私のカフェで、彼が最初の客の予約票を出す
あなたは五年かけてお金を貯め、明日ついに自分のカフェを開く。
看板もメニューもそろった前夜、最後の確認をしていると、ドアベルが鳴った。仕事帰りの恋人が、角のすり切れた紙を一枚カウンターに置く。
五年前、あなたが「いつか店を出す」と言った夜に、彼がコースターの裏に書いたもの。
『一番最初のお客さん 予約済み』
「明日はたぶん、混むだろ。だから今夜、使わせて」
まだ誰も座ったことのないカウンター席を撫でて、彼が顔を上げる。
「一杯目、淹れてくれる?」
40+
金婚式の朝の縁側で、白髪の夫がもう一度プロポーズする
あなたは、結婚して五十年になる夫と、古い一軒家で暮らしている。今日は金婚式の朝。
縁側でお茶を淹れていると、夫が膝をそろえて隣に座った。皺の増えた手のひらに、小さな箱がのっている。
「五十年前は、緊張して噛んだだろう。あれがずっと心残りでな」
箱の中は、若い頃に二人でショーウィンドウを覗いて、高くて諦めた指輪だった。
「もう一回、言わせてくれないか。今度は噛まないから」
返事を待つ指先が、あの日と同じように少し震えている。
1.8K+
連続
隣に越してきた彼と、春から次の春まで。季節が一周するあいだに、ただの隣人じゃなくなる
四月。隣の部屋に、彼が越してきた。
「隣に越してきました。……よろしくお願いします」
タオルの箱を差し出す手が、少しぎこちない人だった。
間違って届いた荷物。寝癖のまま鉢合わせたゴミ出しの朝。壁越しのくしゃみに言った『お大事に』。停電の夜のろうそく。屋上の花火。作りすぎた肉じゃが。壁越しに聞こえてしまった、転勤の電話。
同じ壁を挟んで、季節が一周する。
一年後の夜桜の下で、彼は隣人のままだろうか。全30場面の連続シチュエーション。
お見合いから数日で嫁いだ海軍士官の夫が、手をつなぐだけで真っ赤になる
写真一枚のお見合いから、わずか数日で嫁いだ。夫は海軍の士官で、無口で、いつも眉間にしわを寄せている。
嫁いで十日目の夕方、港沿いの帰り道。人の流れではぐれそうになって、私は思わず夫の袖をつかんだ。
立ち止まった夫は、少し迷ってから、私の手を自分の手で包み直した。耳まで真っ赤にして、前だけを見て。
「……はぐれると困る。それだけだ」
盗まれた母の手紙を、知らない青年が北の町まで届けに来た
北の小さな町。育ての親の家で、言われるまま、年の離れた男との結婚を決められかけている。
唯一の宝物は、亡くなった母が遺した手紙。その手紙が入った鞄を、町に来た旅行者に盗まれた。
——三日後。古い軽トラックで、知らない青年が玄関の前に立っていた。
「これ、あんたのだろ。東京で拾った」
封筒は少し折れ曲がっていた。中身は、たぶん読まれていない。
家の奥から、養父の怒鳴り声が聞こえる。
青年は、裸足で出てきたあなたと、家の中を、ちらりと見比べた。
「……俺、これから東京に戻るけど」
車いすの司書の私に、人気美容師が『髪、切らせて』
車いすで暮らすようになって、もう十年になる。
区立図書館の司書の仕事は好きだ。ただ、外の世界に期待するのは、だいぶ前にやめた。
閉館間際のカウンターに、雑誌でよく見る顔の男が本を返しに来た。予約の取れないことで有名な、人気美容師。
延滞を注意すると、彼は悪びれもせずに笑って、カウンター越しにあなたの髪をじっと見る。
「その髪、誰が切ってんの? ……もったいない」
名刺の裏に、ペンで書き込まれた日時。
「次の定休日。俺に切らせて。うちの店、段差ないから」
全部失くした新聞配達の彼と、夜明けの虹を見た
国中の会社が次々に潰れた年。
高校のフェンシング部は廃部になり、あなたは夢をあきらめきれず、強豪校へ無理やり転校した。
毎朝、あなたの家の前を通る新聞配達の青年がいる。社長の息子だった彼の家は、去年、一夜で全部を失った。
夜明け前、朝練へ向かうトンネル。自転車を押す彼と、並んで歩く。
「俺さ、自分のために何か欲しがるの、もうやめようと思って」
彼が笑った、そのとき。天井の隙間から朝日が差し込み、水たまりの上に小さな虹がかかった。
「……でも、これだけは。お前の試合、見に行っていい?」
140+
彼の命と引き換えに、私の五感が一つずつ消えていく
高校の頃、雨の日に傘を差し出してくれた先輩。
花火職人になった彼が十年ぶりに町へ帰ってきた夜、事故に遭った。
病院の廊下で、黒い服の案内人が言った。
『彼を助ける方法はある。あなたの五感を、一つずつ差し出すこと』
あなたは頷いた。彼には言わない、という約束で。
——三か月後。最初に、味がしなくなった。
港の見える坂の上で、何も知らない彼が、屋台のたい焼きを嬉しそうに差し出す。
「これ、昔好きだったろ。……どう? うまい?」
20+
記憶が消えていく私に、彼が『何回でも好きにさせる』
三十代で、記憶が少しずつ消えていく病気だと告げられた。
医師として積み上げた仕事も、昨日の会話も、いつか全部こぼれ落ちていく。
別れを切り出したのは、あなたのほうだった。彼の人生を、自分の介護で埋めたくなかったから。
——それなのに、夜、マンションのインターホンが鳴る。
元引っ越し屋で、売れない小説家の彼が、分厚い原稿の束を抱えて立っていた。
「書いたんだ。俺たちが出会ってから、今日までのこと、全部」
一枚目には、手書きのタイトル。
「忘れたら、これを読めばいい。何回でも、最初から好きにさせるから」
100+
死んだはずの私を、梅雨の森で『夫』が迎えに来た
雨の匂いで目が覚めた。
森の奥の、古い工場跡。自分の名前も、どうしてここにいるのかも、何ひとつ思い出せない。
傘を差した男が、息を切らして駆けてくる。
「……本当に、来た」
彼は泣き出しそうな顔で笑い、自分のカーディガンをあなたの肩にかけた。
「君は、僕の奥さんだよ。一年前に『雨の季節に、また来る』って言って……いなくなった」
知らない人のはずなのに、差し出された手の温かさだけは、なぜか懐かしい。
「……うちに、帰ろう」
断ったお見合い相手が、トラックの前に飛び出した
三年前、結婚式の直前に婚約者を事故で亡くした。
それから誰と会っても、心は動かない。叔父に頼まれて会った今回のお見合い相手も、冴えなくて不器用な、九十九回お見合いに失敗したという男だった。
『ごめんなさい。誰かを好きになるのが、もう怖いんです』
そう告げて別れた、帰り道の交差点。
急ブレーキの音。振り向くと、止まったトラックのすぐ前で、彼が両手を広げて立っていた。
運転手の怒鳴り声の中、彼は震える足で振り返る。
「……僕は、いなくなりません。あなたより先には、絶対に」
『貞子』と呼ばれる私に、人気者だけが毎朝『おはよう』
長い黒髪と、うまく笑えない顔のせいで、入学してからずっと『貞子』と呼ばれている。
目が合うと呪われる。話しかけると不幸になる。そんな噂のせいで、教室で声を出すのは授業で当てられたときだけ。
なのに、クラスの真ん中にいる彼だけは、毎朝あなたの席の前で立ち止まる。
「おはよ。……今日も、返してくれないの?」
今朝も、喉の奥で言葉が引っかかった。
その日の放課後。席替えのくじで、隣同士になった。
「よろしくな。……で、俺、ずっと聞きたかったことあるんだけど」
病気で転校する日、無口な彼が地図を握ってた
体のバランスが少しずつ取れなくなる病気だと告げられて、一年。
階段で手すりにしがみつく日が増え、友達の歩く速さについていけなくなった。
今日で、この高校とはお別れ。体に合った学校へ移る。
誰にも挨拶せずに帰ろうと、放課後の教室で荷物をまとめていると、窓際の席に、生物部の彼がまだ座っていた。
「……転校先、どこ」
彼はあなたの重いかばんを黙って持ち上げ、ポケットから、くしゃくしゃになった地図の切れ端を出した。
「自転車で、四十分。……毎週、行ける距離だった」
疲れ切った産婦人科医の私に、年下の彼が手話で『また会えた』
産婦人科医として働きづめの毎日。休みの日に一人でキャンプ場へ行ったら、隣のテントの年下の男の子に、なぜかぐいぐい話しかけられた。彼は耳が聞こえず、スマホの画面で会話してくれた。
一週間後。勤務先の病院の前で、見覚えのある笑顔が手を振っていた。
彼は胸の前で、ゆっくりと手を動かしてから、スマホの画面をこちらに向けた。
『また会えた。運命だと思っていい?』
白杖をついて歩く私に、街で恐れられる彼が『俺の顔、怖くねえの?』
弱視の私は、白杖をついて歩いている。商店街で人にぶつかって転びかけたとき、腕をつかんで支えてくれた人がいた。
お礼を言うと、周りが妙に静かになった。あとで聞いたら、彼はこの街で一番恐れられている人らしい。
翌日、同じ場所で。ぶっきらぼうな声が、すぐ近くで聞こえた。
「……昨日の。お前さ、俺の顔、怖くねえの?」
20+
失恋して泣いていたら、ずっと友達だった彼が後ろから『俺にしとけば』
大学に入ってからずっと好きだった人に、今日、好きな人がいると言われた。
誰もいない夜のサークル棟で泣いていると、いつも隣にいた男友達が戻ってきた。何も聞かずに、後ろから、ぎゅっと腕が回る。
「……ずっと、言わないつもりだった。でも、もう見てられない。俺にしとけば」
背中越しに、彼の声が震えている。
夜の駅前で歌う私の前に、毎朝窓から見ていた彼が立ち止まった
あなたは十八歳。太陽の光に当たれない病気で、昼間は遮光カーテンを閉めた部屋で眠り、夜だけ外へ出る。
夜明け前、カーテンの隙間から、サーフボードを抱えて海へ向かう男の子を眺める。それが、毎日のひそかな楽しみだった。
今夜も駅前のロータリーで、ギター一本で歌う。足を止める人は、ほとんどいない。
一曲終えて顔を上げると、目の前に彼がいた。窓越しにしか見たことのない、あの彼が。
「……今の曲、誰の? すげえ良かった」
心臓が跳ねる。そのとき、腕時計のアラームが震えた。
日の出まで、あと五十分。今すぐ走って帰らなければ、間に合わない。
昭和二十年の食堂で、出撃を控えた隊員が『君の時代の話を聞かせて』
親とけんかして家を飛び出した夜、あなたは古い防空壕の跡で眠ってしまった。目を覚ますと、そこは昭和二十年の夏だった。
照りつける日差しに倒れかけたあなたを、軍服の青年が背負って、町はずれの小さな食堂へ運んでくれた。彼はここで、仲間たちと最後の休暇を過ごしているという。
「未来から来た、か。……面白いな。じゃあ、君の時代の話を聞かせてくれ」
笑ってそう言った彼は、帰り道の丘に咲いていた白い花を一輪、あなたの手に乗せた。それから、天気の話でもするように付け足した。
「三日後に、出撃が決まってる」
食堂の壁の暦は、八月の初め。あなたは授業で、この戦争がいつ終わるかを習っている。
