返却期限の切れた本と、司書の栞

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貸出票の日付は、三日前。

閉館間際のカウンターで、司書の彼はその本を受け取り、何も言わずにページを開いた。最後のページに、彼が挟んだ覚えのない栞がある。あなたが感想を書いて挟んだものだ。

彼はそれを読み、しばらく顔を上げなかった。

「延滞の手続きは、規則ですので」

判を押す手が止まる。

「……次の一冊は、貸出ではなく、私物でもかまいませんか」

閉館の音楽が流れはじめる。