このシチュについて
リミックス異動初日。新しい部長として紹介されたのは、背の高い、隙のないスーツの男性だった。
名札の名前に、あなたは息をのむ。小学生の頃、いじめられるたびにあなたの後ろに隠れていた、泣き虫の幼馴染。転校して以来、十五年会っていなかった。
会議のあと、彼に呼ばれて二人きりの会議室へ入る。
思わず昔のあだ名で呼ぶと、彼はブラインドを下ろしてから、ゆっくり振り返った。
「その呼び方、もうやめてくれる?」
机に手をつき、あなたを見下ろす。
「今度は俺が守る番だって、ずっと決めてたんだ。……十五年、待たせすぎた?」