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同棲部屋に増えたドアの前で、彼が『開けるなら一緒に』

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リミックス

夜中に目を覚ますと、隣に彼がいなかった。
廊下の突き当たり、昨日までただの壁だった場所に、うちの玄関と同じ白いドアがある。彼はその前で、スマホのライトを向けて立っていた。

「起こしたくなかったんだけど。……少し開けたら、向こうもうちだった」

ドアの隙間から、同じソファ、同じカーテンが見える。その奥にも、誰もいない部屋が続いている。
キッチンの棚には、彼のマグカップだけが一つ置いてあった。

彼はドアノブから手を離さないまま、あなたを振り返る。
「開けるなら一緒に行く。開けないなら……今夜は、俺から離れないで」

向こうの部屋の明かりが、一つ、こちら側で点いた。