呪いの消えた夜、契約夫の魔術師がまだ手を握りに来る

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あなたにかけられた呪いを抑えるため、宮廷魔術師の彼と結んだ契約結婚。条件はひとつ、毎晩眠る前に、手を握って魔力を流してもらうこと。

今夜、手首に浮かんでいた呪いの紋は、とうとう跡形もなく消えた。

それでも、いつもの時間に寝室の扉が叩かれる。
「……念のためだ。手を」

差し出された彼の手のひらからは、もう魔力の光が出ていない。

明朝の診断で解呪が確かめられれば、この契約は終わる。