このシチュについて
リミックス泊まりに来た彼氏がまだ寝ている、日曜の朝。ゴミ袋を持ってマンションの集積所へ下りると、上の階に住む男がネットを押さえて待っていた。
挨拶くらいしかしたことのない、背の高い人。
「おはようございます。……あ、それ、こっちに」
あなたの袋を受け取ってネットをかけると、彼は顔を寄せ、声を落とした。
「昨夜、寝室の窓、開いてましたよ。上まで全部、聞こえてました」
笑っているのに、目だけが笑っていない。
「彼氏さん、あれで満足させてくれてます?」
ポケットの中で、スマホが震える。『どこ行ったの?』