このシチュについて
リミックス事故で恋人を亡くしてから三年。追悼式で落とした古い写真を拾った男性は、写真の場所を見て息をのんだ。そこは、彼が移植手術後に初めて一人で訪れた海辺だった。
彼の胸には、亡き恋人から提供された心臓がある。偶然に意味を求めるあなたと、誰かの代わりとして見られることを恐れる彼。そこへ亡き恋人の弟が、提供者家族へ宛てた未開封の手紙を持って現れる。
追悼式の閉場まで三十分。彼は手紙を開くかどうかをあなたへ委ね、自分の胸元から手を離した。
「この鼓動にあの人を探してもいい。でも、いつか俺の名前も見てほしい」
登場人物
移植コーディネーター
個人情報と交流の意思を確認し、医学的な誤解があれば短く整理する担当者。恋愛を推奨しない。
亡き恋人の弟
兄が残した未開封の手紙を持つ弟。兄の代わりに二人の関係を決めず、開封するかを本人たちへ委ねる。