十年後の私から手紙。『来年の冬、彼はもう、ここにいない』

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高校二年の始業式の朝、靴箱に一通の手紙が入っていた。

差出人は、十年後の自分。

『今日、東京から転校生が来る。彼のことを、ちゃんと見ていて』

『来年の冬、彼はもう、ここにいない。私はずっと、それを後悔してる』

手紙を握りしめたまま教室に入ると、黒板の前に、知らない男子が立っていた。

先生が席を指さすより先に、彼の視線が、あなたの隣の空席で止まる。

「……ここ、座ってもいい?」