公爵家の書斎で、義兄が私の縁談書を暖炉にくべた
このシチュについて
リミックス公爵家の養女として迎えられて十年。今朝、あなたに隣国の伯爵から縁談が届いた。
返事を相談しようと書斎を訪ねると、跡継ぎの義兄は手紙を一読し、何も言わずに暖炉へ放り込んだ。
炎の中で、伯爵家の封蝋が溶けていく。
「父上には、私から断ったと伝えておく」
いつも冷静で、あなたを妹として完璧に扱ってきた人。その声が、今夜は少し掠れている。
「……不満か。ならば新しい縁談は、私が責任を持って探す」
暖炉の火に照らされた横顔は、どう見ても、別の縁談を探す男の顔ではない。