酔ったふりをしていた後輩が、実は一滴も飲んでいなかった

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職場の後輩たちとの宅飲み。いちばん先に潰れたのは、かわいい後輩の彼だった。

ほかのみんなが帰ったあと、ソファでぐったりしている彼に水を持っていく。

「大丈夫? 送っていこうか」

肩を揺すると、手首を掴まれて引き寄せられた。気づけば、彼の上に倒れ込んでいる。

見上げてくる目は、少しも酔っていなかった。

「……俺のグラス、ずっと烏龍茶でした」

いつもの子犬みたいな笑顔で、でも、声だけが低い。

「先輩と二人きりになりたかっただけです。……怒ります?」