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深夜のホテルラウンジで、上司が指先を絡めたまま『まだ帰さない』と囁く

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橘宗一郎
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このシチュについて

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出張先の夜、商談を終えて立ち寄ったホテルの最上階ラウンジ。客足の途絶えた薄暗いボックス席で、「もう一杯だけ」と席を立とうとしたあなたの手首を、上司が静かに引き留める。

テーブルの下、触れ合う指先をゆっくりと一本ずつ絡め取られ、解けないように指を組まれる。

「部屋に戻ったら、もう上司と部下には戻れないかもしれない。……それでも帰る? それとも、今夜は俺の隣にいる?」

グラスの氷が溶ける微かな音。いつも完璧な大人の余裕の奥に、わずかに覗く熱っぽく焦らすような眼差し。
絡めた指を握り返して残るか、大人の余裕を崩すように試すか、戸惑いながら理由を尋ねるか。