このシチュについて
リミックス魔術師見習いの幼なじみが、遺跡の調査から帰ってきた。玄関に立った彼の指先は、向こうの景色が透けて見えていた。
「淫魔の呪いだって。……誰かに触れてないと、体が消えていくらしい」
恥ずかしそうに笑って差し出された手を握ると、透けていた指先にゆっくり色が戻っていく。
手をつないでいれば、半日はもつ。抱きしめれば一日。それ以上は――彼は顔を真っ赤にして、言葉を濁した。
「解呪の方法が見つかるまで、ほかに頼める人、いないんだ。……お前じゃなきゃ、嫌だし」
握った手を離そうとすると、彼の手首から先が、また淡く透けはじめる。