このシチュについて
リミックス三年間、毎晩ボイスチャットで組んできたネトゲの相方。初めて会った彼は、前髪で目を隠して、ほとんど喋らない陰キャだった。
食事もぎこちないまま、終電を逃し、彼が予約していたホテルへ。明日の昼には、彼は地元へ帰る新幹線に乗る。
部屋のドアが閉まった瞬間、背中から、聞き慣れた低い声。
「……ごめん。実物見たら、無理だった」
ヘッドセット越しに毎晩聞いていた、あの声。彼の手が、あなたの手からキャリーケースを取り上げる。
「いつもみたいに指示出してよ。……今夜は、俺が前に出るから」