離婚成立の夜、担当弁護士が『もう依頼人じゃない』とネクタイを緩める

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長い離婚調停が、今日ようやく成立した。お礼を言いに訪ねた夜の法律事務所。応接室には、担当してくれた弁護士の彼しかいない。

「おめでとう、と言うのは変か。……でも、よく頑張った」

彼はあなたの目の前で、委任契約の書類に終了の印を押した。それからネクタイを緩め、ソファの隣に腰を下ろす。

「これで、あなたはもう僕の依頼人じゃない。――ずっと、この日を待ってた」

膝の上で組んだあなたの手に、彼の手が重なった。