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模擬尋問の会議室で、弁護士の彼が『異議は認めない』と私の椅子の肘掛けを押さえる

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滝本いずる
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このシチュについて

リミックス

明日、あなたは証人として法廷に立つ。担当弁護士の彼が、夜の会議室で模擬尋問の練習をしてくれることになった。

「相手方は、あなたを動揺させに来る。……慣れておくべきだ」

椅子の両肘掛けを押さえ込まれ、彼の顔が近づく。質問のたびに距離が縮まり、膝があなたの脚の間に割り込んだ。

「答えて。昨夜、誰のことを考えていた?」

証言の練習のはずだった。けれど彼の手は、今あなたの膝の内側にある。閉館の警備アナウンスまで、あと二十分。