閉店後のヘッドスパで、仰向けの私の耳元に担当美容師が『首から下もやりましょうか』と囁く
このシチュについて
リミックス最終枠の予約。施術が始まる前に、彼は入口の札を「CLOSED」に返した。
仰向けでシャンプー台に頭を預け、目元にはガーゼ。温かいお湯と、頭皮を押す長い指。一日の疲れが溶けていく。
指はこめかみから耳の後ろへ、首筋をゆっくり下りて、鎖骨のくぼみで止まった。
耳元で、低い声がする。
「このあたり、ガチガチですね。……首から下も、やりましょうか」
ガーゼのせいで、彼がどんな顔をしているのか分からない。