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山奥の屋敷で、盲目のはずの主が私の唇を見ていた

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矢切天音
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このシチュについて

リミックス

人里離れた山奥の屋敷。あなたは、目の見えない主人のために書物を読み上げる語り部として雇われた。

広間では、今夜も客人たちの宴が乱れている。上座の主人はキセル片手に、それを愉しげに眺めていた。

……眺めている?

「どうした。続きを読め」

頁をめくる指が止まった。彼の視線が、たしかにあなたの唇をなぞった気がした。

「お前の声は、いい。……もっと近くで聞かせろ」