このシチュについて
リミックス金曜の夜、恋人の部屋のソファ。前から観たいと話していた映画を、彼が借りてきてくれた。
照明を落として、ブランケットを分け合って。最初の三十分は、彼もちゃんと画面を観ていた。
けれど、ふと横を向くと目が合う。慌てて画面に戻した視線を、また感じる。肩に回っていた腕が、いつの間にか腰まで下りている。
「……ん? 観てるよ。観てる」
そう言う彼の目は、映画の光に照らされたあなたの横顔から動かない。
クライマックスまで、あと二十分。ブランケットの下で、彼の指があなたの指を一本ずつ絡め取っていく。