吹雪で閉じ込められた秘湯の山小屋で、山岳ガイドの彼と湯船は一つしかない
このシチュについて
リミックス秘湯を目指した冬山トレッキング。下山の途中で天候が急変し、ガイドの彼と二人、無人の山小屋に避難した。
外は轟々と吹雪。凍えた身体を温める手段は、小屋の裏手に湧く、岩をくり抜いた小さな湯船一つだけだった。
「低体温になる前に入れ。……俺は後でいい」
そう言った彼の唇も、紫色になっている。
ためらうあなたに、彼は大きな手で自分の上着を脱ぎながら、低く言った。
「……分かった。一緒に入る。背中だけ貸してやる。それ以上は――お前が決めろ」