このシチュについて
リミックス大型案件の残業で終電を逃し、会社近くのビジネスホテルに二人で泊まることになった。空室はダブルベッド一つ。「境界線を作って背中合わせで寝よう」と決めたはずだった。
だが深夜、暗闇の中で背後から手が伸びてきて、シーツの上にあるあなたの指へ一本ずつ強く絡められる。
マットレスが沈み、振り返った鼻先の距離に、彼の熱い視線があった。
「昼間あんなに強気だったくせに……手がこんなに冷たくなってる」
耳朶をかすめる低い声が、いつも競い合っている同僚のものとは思えないほど甘い。
「このまま朝まで離さないって言ったら、お前、どうする?」