停電の夜、隣人が『合鍵、持ってるから』とろうそくを手に入ってくる

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マンション全体が停電した夜。真っ暗な部屋で手探りをしていると、玄関の鍵が、外から回った。

「怖かったでしょ。……ああ、ごめん。合鍵、持ってるから」

ろうそくの灯りに浮かんだのは、いつも笑顔で挨拶してくれる隣の部屋の彼。

「ブレーカーの場所も、懐中電灯がないのも知ってたから。ほら、手、冷たくなってる」

合鍵を渡した覚えは、ない。