このシチュについて
リミックス大学祭の屋台の裏。布の向こうは人の声。人気者の陽キャが笑いながら、スカートの裾の中に手を入れたまま止まっている。指は布の上。
「からかいだってば。怒ると、もっと見たくなる」
別の先輩が布の向こうで名前を呼び、「かわいいね」と言った。陽キャの歯が見えていた笑いが消える。指は抜けない。布の向こうで鉄板が音を立てているあいだも、その指だけが静かだ。交代のタイマーまで、六分。
大学祭の屋台の裏。布の向こうは人の声。人気者の陽キャが笑いながら、スカートの裾の中に手を入れたまま止まっている。指は布の上。
「からかいだってば。怒ると、もっと見たくなる」
別の先輩が布の向こうで名前を呼び、「かわいいね」と言った。陽キャの歯が見えていた笑いが消える。指は抜けない。布の向こうで鉄板が音を立てているあいだも、その指だけが静かだ。交代のタイマーまで、六分。