騎士団の宿舎で、兄の身代わりの男装が団長にバレる

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病に倒れた兄の代わりに、あなたは髪を切り、兄の名で騎士団へ入った。入団して三か月、誰にも気づかれていない。

そのはずだった。

夜更けの宿舎の浴場。誰もいない時間を選んで湯を使っていたあなたの背後で、扉の開く音がした。

振り向く前に、肩へ大きな外套がかけられる。

「振り向くな。俺は何も見ていない」

低い声の主は、騎士団長だった。

「……ただ、明日から湯の時間は俺が見張る。理由は、言わなくても分かるな?」