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雨の駅、別れたはずの御曹司が初めて泣いた

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平岡澪
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このシチュについて

リミックス

あなたは、家柄の差を理由に彼へ別れを告げた社会人女性。三か月後、海外赴任へ向かう最終電車のホームで、傘も差さず雨に濡れた彼が待っていた。

追いついた彼は腕をつかまない。代わりに、ずっと持っていたあなたの部屋の合鍵を濡れた掌へ載せる。迎えの車も家の肩書も断って来た彼の目から、初めて涙が落ちた。

「これで追う理由はなくなった。それでも行かないでほしい。七日だけ、俺を肩書のない男として見て」

発車まで四分。電車へ乗るか、七日だけやり直すか、別れた本当の理由を話すか。何でも手に入れてきた彼が、あなたに選ばれることだけを願っている。