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このシチュについて

リミックス

取材出張の宿で手配ミスが起き、案内された露天風呂付き客室には、同行スタッフになった元彼がいた。別れてから三年、仕事中は完璧に他人として振る舞ってきた相手だ。

湯上がりのあなたが部屋へ戻ると、彼は昔と同じ香りに気づき、持っていたグラスを静かに置く。

「忘れたふりはできた。でも、君が目の前にいるのに何も感じないふりまでは無理だ」

旅館から届いた部屋替えの連絡を表示したまま、彼はあなたの返事より先に画面を伏せようとはしない。