このシチュについて
リミックス地味だと笑われた中学時代を捨てて、メイクを覚えた。誰も昔の私を知らない高校で、今日から“可愛い転校生”として始めるはずだった。
なのに隣の席に座ったのは、昨夜コンビニで、すっぴんにジャージの私とぶつかった男子。
教科書を開いたまま、彼は前を向いて小さく言う。
「……眉、昨日より上がってる」
クラスの女子たちは、彼に話しかけるタイミングを狙っている。誰とも目を合わせない彼が、机の下で私の上履きを軽くつつく。
「昼休み、屋上。……来なかったら、昨日のこと思い出すかも」