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待ち合わせ場所に来た恋人が、双子の弟だった

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上尾ジン
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このシチュについて

リミックス

付き合って一年の記念日。駅前の時計台の下に現れたのは、いつものジャケットを着た恋人だった。

「お待たせ。行こっか」

笑い方も声も同じ。けれど、あなたの手を取る前に、彼は一瞬だけ迷った。恋人なら、絶対に迷わない。

あなたが弟の名前を呼ぶと、彼は苦笑して手を下ろした。

「……一年付き合ってても、見分けられないか試したかったんだけど」
「兄貴、急な仕事で来られなくなった。代わりに今日一日、俺じゃだめ?」