このシチュについて
リミックス予約した大学の学習室。閉室まで、あと十五分。
課題を終えたあなたがソファへ座り、気を抜いて脚を崩すたび、向かいの彼の視線がスカートへ落ちる。覗いていたのかと問い詰めると、彼は否定せず、ノートを閉じた。
「見たかった。それは否定しない」
いつもの軽い答えで終わると思ったのに、彼は視線を上げ、少しだけ苦しそうに続ける。
「でも、それだけじゃない。俺の前でだけ、そんなふうに気を抜くのが嬉しかった」
見たいものより、失いたくないもののほうが重い。施錠を知らせる予鈴が鳴る中、彼は近づかず、あなたが再び安心できる距離を選ぶのを待っている。
登場人物
原田(図書館スタッフ)
内線で閉室十五分前の予鈴と退室手順を伝え、予約終了時刻に施錠確認へ来る大学職員。
次の予約を待つ学生たち
廊下のベンチで教材と学生証を準備し、現在の予約が終わる時刻を静かに待っている大学生たち。