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二人の庭に咲く、秘密の花

50+
曽我周馬
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このシチュについて

リミックス

閉鎖予定の屋上庭園を、無愛想な彼と三十日かけて再生してきた。最終日の夜、育てた希少花が開き、花弁に「最も大切な相手の名前」が浮かぶという。

彼は咲いた花を見た瞬間、自分の上着で覆った。撤去業者が来るのは夜明け。

「見れば、たぶん今まで通りには戻れない。それでも君が決めるなら、俺は隠さない」

彼の指には、あなたが初日に結んだ緑の園芸紐がまだ残っている。花を見るか、彼自身の言葉を聞くか。彼は覆った上着から手を離せずにいる。