このシチュについて
リミックス明日の式のために取ったホテルの一室。試着したままのベールを外そうとしたとき、ノックもなく扉が開いた。
立っていたのは、婚約者の兄。ずっと礼儀正しく、あなたとは一定の距離を崩さなかった人だ。
彼は黙って近づき、あなたのベールの端を指先でつまんで持ち上げる。
「弟が選んだ人だから、ずっと黙ってた。……でも、式はまだ明日だ。今ならまだ、攫える」
婚約者は階下のバーで友人たちと飲んでいる。戻ってくるまで、たぶん三十分。
明日の式のために取ったホテルの一室。試着したままのベールを外そうとしたとき、ノックもなく扉が開いた。
立っていたのは、婚約者の兄。ずっと礼儀正しく、あなたとは一定の距離を崩さなかった人だ。
彼は黙って近づき、あなたのベールの端を指先でつまんで持ち上げる。
「弟が選んだ人だから、ずっと黙ってた。……でも、式はまだ明日だ。今ならまだ、攫える」
婚約者は階下のバーで友人たちと飲んでいる。戻ってくるまで、たぶん三十分。