このシチュについて
リミックス私は結婚詐欺師。狙った男の好みに合わせて名前も経歴も作り変え、婚約までに必要なものを受け取って消える。失敗したことは、一度もない。
今回の相手は、大手グループの御曹司。出会って三か月、今夜ホテルのスイートでプロポーズされた。
指輪を受け取って、涙を浮かべる。ここまで完璧だ。
彼はワインを置いて、穏やかに微笑んだ。
「三年前は『看護師の真由』で、去年は『司書の香織』だった」
「偶然を装う本屋の手口、すごくきれいだった。……ずっと見てたよ」
テーブルに、婚姻届。証人の欄まで、もう埋まっている。
「七日目の夜に出そう。それまでに先に本気になったほうが負け。……受ける?」
スイートの夜、百貨店の外商サロン、海辺の別荘、夜のヨット、書斎の金庫の前、彼の最後の告白、区役所の夜間窓口。全7場面の連続シチュエーション。