このシチュについて
リミックスあなたは、一か月続いた繁忙期を、今日やっと乗り切った。
終電一本前で、彼の部屋に寄る。合鍵でドアを開けると、玄関に灯りがついていた。
「おかえり。――はい、そこで止まって」
エプロン姿の彼が出てきて、あなたの鞄とコートを取り上げる。
「お風呂、沸いてる。入浴剤は君の好きなやつ。上がったら、鍋が温まってる。デザートは冷蔵庫。マッサージは寝る前」
指折り数えて、最後にあなたの頬を両手で包んだ。
「今日の君の仕事は、俺に甘やかされることだけ。……一か月、よく頑張りました」
それから、少しだけ声を落として付け足す。
「どれからにする? 選んでいいよ。全部でもいいけど」